こんにちは。今回のテーマは『Arch LinuxのNetworkManager 1.0.0-2への更新時トラブル』です。筆者はArch Linuxのネットワーク設定はNetworkManagerを使って行っていました。2015年の2/14のアップデートでネットワークに接続できなくなったトラブルに遭遇したのでエントリーにしておきます。
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【目次】
ver.1.0.0-2への更新でネットワークが繋がらなくなった
原因はdhcpcdのサポート終了
設定ファイルの見直しで解決
ver.1.0.0-2への更新でネットワークが繋がらなくなった
Arch Linuxのシステムをアップデートした後に様々なトラブルが起こるのはもう慣れているのですが、ネットワーク系のトラブルは少々焦りました。システム更新して再起動するまでは普通に接続できていたのでパッケージの更新によるものだとは思いながらdhcpcdとNetworkManagerの競合やSystemd関連のトラブルを一通り調べていました。
原因はdhcpcdのサポート終了
焦って色々調べたのですが、結論から言えばdhcpcdのサポートが打ち切られたことによるものでした。筆者はdhcpの設定にdhcpcdを使っていたのですが、NetworkManager ver.1.0.0-2からはdhcpcdをサポートしなくなりました。NetworkManagerでdhcpの設定していないか、dhcpcdを指定していない場合は今回のトラブルとは無縁だと思います。
Arch wikiの英語版には書いてあったのですが、日本語版の修正はまだ追いついていないようです。
設定ファイルの見直しで解決
原因がわかれば話は簡単です。NetworkManagerで使うdhcpクライアントを切り替えれば良いだけの話です。以下のコマンドで設定ファイルを修正します。(エディタはお好みで)
$ sudo vim /etc/NetworkManager/NetworkManager.conf
修正前の設定
dhcp=dhcpcd
修正後の設定
case 1: 単純にコメントアウトする
# dhcp=dhcpcd
case 2: dhcpクライアントにNetworkManagerを使うことを明示する場合
dhcp=internal
最後に以下コマンドでNetworkManagerを再起動しましょう。
$ sudo systemctl restart NetworkManager.service
最後に
正直に言うと、このぐらいの変更でArchユーザーが困ることはないと思うのですが、ネットワーク関連の不具合は要因がいろいろあるので、判断材料が多いに越したことは無いと思い記事を書きました。お役に立てれば幸いです。
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